2007年11月11日

The LAST ONE 目次

まえがき

序章
第一章 最期の決断
第二章 地獄の魔女
第三章 人殺し
第四章 最後の夜
第五章 あと一人
終章

あとがき

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ニックネーム Alceste at 16:14 | TrackBack(0) | The LAST ONE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

まえがき

これは十代の頃に作った童話調のファンタジー作品です。
ファンタジーといっても指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)やハリーポッターのような大仰なものではなく、人魚姫のようなおとぎ話のような作品です。
埋もれたままにしておくのがあまりにももったいないと思い、今回ブログという形でネットに公開してみることにしました。

この物語にはラストに2つのどんでん返しを用意してあります。察しの良い人なら、読み始めてすぐにそのオチに気付くかもしれません。
しかしそのオチに気がついた時、人は愛の重さと儚さに気がつくのかもしれません…。

それではぜひ、序章から読み始めてください。よろしくです。

追記
ちなみにこのブログは童話小説風になっており、本来のブログと逆順に登録してあります。
コメントはネタバレになるため、あとがきにのみコメントできるようになっています。ご了承ください。

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ニックネーム Alceste at 16:10 | TrackBack(0) | The LAST ONE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

序章

苦悩の平原を越えた絶望の城に、全ての願いを叶えてくれる地獄の魔女カーミラが住むという…。
しかし願いを叶えてもらった者は、必ず全ての幸福を失い、最も凄惨な最期をとげるという…。


時は中世ヨーロッパ、教会の鐘が夕刻を告げると共に、地下牢の囚人たちにも食事が配られた。
地下牢はカビ臭く、食事は貧相な物だったが、それでも囚人たちにとっては唯一気の休まる時間だった。

老人と共に一つの牢屋に入れられていた若者は、扉越しに渡される食事を受け取った。相部屋の老人にも食事を渡す。
「ほら、じいさん、あんたも早く食べようぜ」

その台詞に衛兵が一言つげた。
「そのじいさんは明日の朝には絞首刑さ…まぁせいぜい噛みしめて食うんだな」

老人はうつむいたまま何も言わず、全てを受け入れているようだった。

若者はどうしてよいのかわからず、とりあえず声をかけた。
「…そのなんだ、寂しくなっちまうな…、あんたからは色々な物語を話してもらったしな…。あの英雄の話なんて感動したよ…」

ただ若者は冷めた目で一言つぶやいた。
「でも、しょせん物語は現実とは違うのさ…」

しょせんは物語のように英雄になれるはずもない、結局は牢獄で暮らすことになってしまった、盗みを働くような下級の生活しか送れない若者は、噛みしめてそういった。

老人は若者を見つめると、言葉をひねり出すように告げた。
「短い間じゃったが、お前さんと過ごせて満足しておる…。だからあと一つ、「最後の物語」を聴いて欲しいんじゃ…」

若者はうなずいた。

そして老人は最後の物語を語り始めた…

「これは今までの物語の中で、最も罪深く、そして最も愛に溢れた話じゃ…」と。

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ニックネーム Alceste at 16:08 | TrackBack(0) | The LAST ONE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

 

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posted by 269g